年下のキミと甘い恋を。



「楓菜?」


いきなり走りだした私に追いついたのか後ろから莉緒の声が聞こえた。


慌てて涙を拭い、振り返る。


「ごめん、ちょっ「楓菜、なんかあった?」


私の言葉は遮られ、莉緒の心配そうな声がする。


「屋上行こう」


なにも言おうとしない私の腕を莉緒が掴んだ。


莉緒に引っ張られるような形で屋上についた私たち。


フェンスに背中を預けて座る。


ちょうど授業開始のチャイムが鳴った。


「楓菜、昨日からなんか様子おかしいよ?
……あの男の子がなんか関係してるの?」


本気で心配してくれているのが伝わる。


私は莉緒にさっきのことと綾人への想いを話した。


綾人が好きだと自覚したと同時に、あの頃の恋心も蘇ってくる。


大好きだった、綾人。


どうしても忘れることはできなかった。