中庭のベンチに誰かと座っている綾人。
誰だろ…
目を凝らしてよく見てみると、
女の子、だった。
並んでベンチに座って楽しそうに話す2人。
心臓がドクンッと大きく跳ねた。
私はその2人から視線を外して理科室まで走った。
「え、え、楓菜…!?」
後ろから焦った声をあげる莉緒にもなにも言えずそのまま走った。
ドクンドクンとまだ胸は嫌な音を立てている。
友達…にしては仲良すぎ?
もしかして…彼女、?
そうだよね。綾人かっこいいし。
彼女がいてもおかしくないよね…
そう思う頭とは裏腹に痛む胸。
溢れてくる涙。
「……っ」
……あぁ、そうか。
私…
──綾人が、好きなんだ。

