「なんだ。付き合っちゃいました!とか期待してたのに」
そう言って口を尖らせる。
「昨日再会していきなり付き合っちゃいました、はないでしょ」
「えぇ〜」
莉緒が残念そうな声を漏らしたところで山川先生がはいってきた。
莉緒は慌てて自分の席に戻る。
山川先生はそんな莉緒を見て一瞬、優しげな表情を見せたけどすぐに戻した。
……先生、そんなんじゃ他の生徒にすぐばれちゃうよ?
山川先生が莉緒のこと好きだってこと。
学級委員が号令をかけ、先生が軽く出席の連絡を済ませてホームルームは終わった。
山川先生のホームルームははやいって聞いたけどほんとにはやいんだ、なんて感心。
「次の授業、移動だよ〜
楓菜いこっ!」
「理科室だっけ?」
次の授業の用意をして立ち上がる。
理科室へ向かう途中の渡り廊下で何気なく外へと視線を移す。
……綾人だ。

