年下のキミと甘い恋を。



家の前で振り返り、綾人を見る。


「ばーか。なにしおらしくなってんの」

「もともとこんなだし!」

「はいはい」


綾人は私の頭をポンっとしてから後ろを向き、じゃーな、と言って今来た道を戻っていった。


離れていく綾人の姿が見えなくなるまで私は綾人の背中を見つめていた。





次の日、教室のはいると先に来ていた莉緒がにやにやと近づいてきた。


「ふ、う、なっ!
昨日はどうだったの?」

「昨日って?」


わざととぼけてみせる私。


とりあえず自分の席に座った。


莉緒も自分の席に座り、私の方を向く。


「だから!あの男の子とよ!
ずっと好きだったんでしょ?」

「好きだったんじゃないよ
初恋だっただけ。」


──忘れられなかった、だけ。


「それに昨日は何もなかったよ
家まで送ってくれたの」


私がそう言うと明らかにつまらなさそうな顔をする莉緒。