年下のキミと甘い恋を。



ホームルームも終わり、次々と教室を出て行くクラスメート。


「莉緒、帰ろ」


私たちも例外なく、教室を出る。


靴を履き替え、下足室を出たところで後ろから手首を掴まれて引っ張られた。


!?


「……楓菜」


この、声は…


ゆっくり振り返る。


やっぱり私の腕を掴んでいたのは、


綾人だった。


「あ、やと…」


言葉がうまく出ない。


言いたいことはいっぱいあったの。


足の遅い私に追いつかないようにゆっくり走ってくれてたこと。


意地悪してくるけど、最後は優しい顔で笑うこと。


いつも笑顔な綾人に私もどんなに辛いことがあっても自然と笑顔になれたこと。


………綾人が、好きだって、こと。


胸がドキンッと大きく跳ねた。


気づけば莉緒はいなくなってて。


「え、と…」


綾人が私の腕を掴んでいないほうの手で自分の頭を乱暴にかいた。