年下のキミと甘い恋を。



胸が高鳴って、顔も熱くなる。


もう一度ちらっと綾人を見る。


綾人はまだ私の方を見ていた。


ふっと微笑んでそのまま座ってしまい、見えなくなった。


だけどなぜかそこから目が離せなくて。


少し、面影はあるけどやっぱりかっこよくなっていて。


私は胸の高鳴りに気づかないふりをした。





「──これで始業式を終わります。礼。」


始業式が終わり、教室へと戻る。


「あの1年生の子かっこよかったねー」


莉緒と話しながら戻っているとすれ違いざまに聞こえた声。


思わず振り返る。


上靴の色が赤ってことは…3年生か。


胸が少し痛む。


「楓菜?」


莉緒が心配そうに私の顔を覗き込んだ。


「あっ、ごめん。
なんでもないよ」


私はそう言って莉緒に笑って見せた。


「──じゃ、学級委員号令」