「莉緒は1組だ」
莉緒の名字は蒼井だから大体1番はじめか2番目にあって探しやすい。
「か…か…」
名前を順々に辿って自分の名前を探す。
「あ、あった」
1組のところに柏木楓菜、と確かに書いてある。
「莉緒!同じクラスだよ!!」
「ほんと!?やったぁぁぁ」
莉緒は喜びのあまりかまた抱きついてきた。
私もぎゅーっと抱きしめ返す。
「俺も1組」
「今、2人で喜び合ってんだけど」
横からはいってきた宮城を冷たくあしらう。
「いや、俺もいれろよ
同じクラスだぞ」
「宮城と同じでも嬉しくない」
「おいっ!」
担任は山川先生だ。
3人で教室へと向かう。
「圭介ー」
教室にはいると真ん中らへんで固まって話していた男子の1人が宮城を呼んだ。
「おー。斉藤同じクラスだったのか」
「お前、クラス表ちゃんと見ろよ…」

