年下のキミと甘い恋を。



先輩は座り込む私の前にかがんだ。


「こんな僕を好きって言ってくれてありがとう」


先輩の言葉に力なく首を横に振る。


微笑む先輩の顔が少し切なそうに見えた。


まるで今から傷つくかのように──…


「本当に嬉しかったんだ。
初めて好きって言ってもらえたから。
それに…」


「もう!!」


続きを遮るかのように叫んだ。


耳を両手で塞ぐ。


「聞きたく、ない、です…
だって私今から振られるんでしょう…っ?
なら…」


耳を塞ぐ私の手を先輩が優しく触れてそっと耳から離す。


「いいから聞いて…?
僕が告白してもらえて嬉しかったのは初めてだからだけじゃないよ。
それが香音ちゃんだったから」


「え…?」


驚く私に優しく微笑む先輩。


「僕、2年生のときに失恋してるんだ。
本当に好きだった人に振られちゃってね」


そう言う先輩は少しだけ苦しそうな顔をした。


「そのときからしばらく恋はいいかな、って思ってたんだけど。
君と出会ってまた恋をしたんだ」


私の手をそっと離し、私の頬に触れた。


「香音ちゃんが好きだよ
よかったら僕と付き合ってほしい」