年下のキミと甘い恋を。



「びっくりした。勘違いするところだった」


勘違いしてください、なんて言えるわけもなく。


そのまま、渡辺先輩とは別れた。





翌日。


いつもと同じように図書室に行くと、いつもと同じようにやっぱり渡辺先輩がいて。


もう話すこともないんだろうな…


ほんと昨日のことが夢みたい。


「あ、昨日の」


ひとり落ち込んでいると、渡辺先輩が私に気づき、声をかけてくれた。


「そういえば昨日、名前聞いてなかったよね。
僕は渡辺千冬。君は?」


「藤崎…香音です…」


「香音ちゃん。よろしくね」


そう言いながら、手を差し出す渡辺先輩。


少し戸惑いながらも手を握った。


意外と大きな手が私の手を包み込む。


心拍数が上がる。