年下のキミと甘い恋を。


「放課後お前、職員室な?」


そう笑顔で告げたあと、教卓の前に戻り授業を再開する山川。


「はぁ…」


小さくため息をついた。





「香音、理科のとき窓の外でなに見てたの?」


休み時間になり、さっちゃんが私の席へとやってきた。


前の席の椅子を後ろ向きに座る。


「体育見てた、3年生の」


「あー、彼?」


さっちゃんの言葉に頷く。


さっちゃんにはもともと渡辺先輩のことを話していた。


「ほんと好きねぇ。
話したこともない先輩を好きになるなんてなかなか無茶よね。」


「わかってるもん」


頬を膨らませてみせるとさっちゃんはごめんごめん、と笑いながらその頬をついた。





「はぁ…」


誰もいない教室を夕焼けが照らす中、1人ぱちんぱちん、と音を響かせる。