【短】あたしを姫と呼ばないで!?



シンプルなユウトくんの言葉に、あたしは何度もうなずいた。



「あたしもユウトくんが好きです!
 あたしの方こそ、よろしくお願いします!」



やっと思いが通じあったのだと幸せいっぱいで、二人で笑いあう。



「……寒いから中に戻ろうか」


「はい、そうですね。
 はしゃぎすぎちゃいましたね」



けれど、寒さには勝てず 中へ戻ろうと手を繋いで歩いていく。



が、ドアに手をかけたその時、ドアの向こうから聞き覚えのある声が聞こえてきた。



「はやく戻れ!」


「ちょっと!
 そんなに押さないでよ!」


「急がないと見つかるって!!!」



すでに意味がないような気がするセリフたち。


あたしはユウトくんと顔を見合わせると、クスクスと同時に笑ってしまった。


そして勢いよく扉を開く。



「皆さん、ソレもう手遅れですよ?」



フフッと笑って言えば、しまった! みたいな表情を浮かべる生徒会メンバーとおまけにコノハまで!


会長と双子はともかく、カケル先輩とコノハもいたとは驚きだ。


らしくもない行動にまた笑ってしまった。








きっとこれからもなんてことない日常が続くのだろう。


あたしは仲間に恵まれている。


そして最高の恋人もあたしの隣にいてくれるのだ。


あたしは何があってもユウトくんと繋がったこの手を離さないと心の中で誓うのだった。





-Fin-