藤堂さん‥
イヤ‥耕祐に近づかないでよ‥

「何だよ姫夏莉。早く席行けよ」

「何でそんなに冷たいの〜?」

藤堂さんは男子達の間を通り抜け耕祐の隣に行き手を取り自分の手と繋ぎ合わせた

世の中で言う恋人繋ぎをした
それも、みんなに見せびらかすかのように


「おまっ⁉︎何してんだよ!」

「えーいいじゃん。昔はよくこうやって手繋いでたじゃん」

「それは昔の話だろ!いいから離せよ!


昔‥?
昔の話って?
藤堂さんと耕祐っていつから知り合いだったの?


やっぱり耕祐は藤堂さんがいいのかな?
‥なんて考えてしまう

だって、見るからにお似合いのカップルだもん

私の入る隙間なんてない