「....どうした?.....どっか、痛いのか?」 顔を上げると、ちょっと怖そうな、だけど、すごくかっこいい人が、心配そうな顔をして、私を見ている。 「っっ......いや、これは....その....どこか痛いとかじゃなくて...」 私がおろおろしていると、その人はフッと微笑んで 「......そっか。俺、佐藤蓮(さとうれん)....お前は?」 「あっ....私は小林千夏です」