そう言って背中を向けて歩き出す先輩は、 小さく手を振って去ってゆく。 佐野先輩・・・。 今日はもう会えないんですか? 今日はもう・・・話せないんでしょうか。 「むぅ、佐野先輩と友達なの?」 眉間に皺を寄せた市川さんは、 相当佐野先輩が嫌いなんだろう・・・。 「友達・・・ではない・・・かな。」 「じゃあ、何?」 何なんでしょう。 あたしも知りたいです。 大好きな先輩。 あたしは先輩の何ものでもないんですよね。