久しぶりに会う友達は、 時折落とす桜の花びらが何とも魅力的で、 その太い幹に抱き着きたくなった。 「久しぶりだね。また太った・・・?」 当然あたしの腕はこの子に回りきらず、 こんな風に話かけても返事が返ってくる事もない。 それでもいいんです。 こうして話を聞いてくれれば・・・。 心地いい風が吹いて、 落ちた花びらが、 ひとつ・・・またひとつ舞い踊る中、 あたしはまた出会ってしまったんだ。