あたしの言葉で先輩が止まる。 「・・・え?」 「佐野先輩のおかげて変われました。そのおかげで大切な事にも大切な人にも気付けました。」 「言ってる意味が分かんないんだけど・・・」 佐野先輩・・・、 あたしは先輩が大好きでした。 笑った顔もその声も髪も全て。 だけど、楽しいって思った事はありませんでした。 思い返せば泣いてばっかで、 苦しい事ばかりで幸せって思う時間はほんの僅かで、 あたしが悩んで苦しい時、 先輩は他の子と笑ってましたよね。 「むぅちゃん・・・?」