「むぅ~!それに翼も何してたのよ~!」 呼びに来た市川さんのおかげで、 気まづい空気は回避された。 _______…のも一瞬だった。 「市川、これ持ってって。わりぃ」 カゴを市川さんに渡すと、 空気で察したのか市川さんも先に皆の所へ戻っていった。 ふたたび流れる空気_____… あたしは三澤くんに背を向けて向こう岸を見る。 先に口を開いたのは三澤くんだった。 「佐野の事やっぱ好きなんだな」