こんなに近くにいるのに、 先輩があたしを見る事は1回も無かった。 女の子に囲まれて笑ってる先輩。 まるで1年前に戻ったみたい。 こんな風にずっと先輩を見て想ってたんだ。 「片瀬さん、野菜切ってくれる?」 「あ、はい!」 手渡された野菜を洗い、 普段あまり使う事のない包丁で切っていく。 (こんな感じで大丈夫かな・・・少し雑だけど。) "佐野先輩達楽しそうだね~" そんな女子達の会話に反応してしまったあたしは、 動揺して指を切ってしまった。 「・・・ぃったぁ」