「様子おかしかったから」 ポケットに手を入れたまま、 真っ直ぐあたしを見る三澤くん。 何でも分かるんだね・・・三澤くんは。 「大した事じゃないですから・・・。」 無理に笑って顔が引き攣ってるのが分かる。 だけど泣いたって変わらないから、 泣いたってあたしの求めてる人は来ない。 「佐野?」 「はい・・・、でも大丈夫ですよ。だんだん忍耐も付いてきたのか割と平気なんです・・・!」 下手な芝居_______… 「無理に笑うな」 ほら、バレてる________…