手を・・・繋ぐって事で合ってるんでしょうか。
あたしが怖くないように・・・?
「置いてくぞ」
歩きだそうとする三澤くんの腕にしがみつき、
あたしはそっと三澤くんの手に自分の手を重ねた。
温かくて大きな手。
不思議とさっきまでの恐怖心が薄れた気がした。
ありがとう・・・三澤くん。
出口が見えて僅かな隙間から光が漏れていた。
未だに繋いだままの手。
こうゆうのってあたしから離すべきなんでしょうか。
ためらってる間に出口についてしまった。
「あの・・・三澤くんありがとう・・・。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…