「どうしたの?何かあった?」






心配そうな顔であたしを見る市川さんを見たら、

いざ話そうと思っても怖くなった。



数秒後にはガッカリした顔になると思うと____









「あ、あの・・・ね、実はあたし・・・佐・・・野・・・せ」








________…言いかけた時だった。





あたしの視界に入ったのは・・・、

女の子の肩に手を回して歩いてる佐野先輩。








「むぅ?なあに?・・・むぅ?」







市川さんの問いかけも耳に入らなかった。

その光景に言葉を無くした。









誤解を解く前に、




とっくに終わってたんだ。