あたしは鍵を取り出して、玄関を開けようと兄弟さんたちの前を通った。

顔はジロジロ見れないけど…、髪色が目立つのは確認できる。

二人は金髪だし、もう一人は明るい茶色。

まぁ赤とか青の髪より全然大人しい色だと思うけど。

周りにいないから、ちょっと新鮮。


「どうぞ、入ってください、!」


ってうわぁ!!

振り返った瞬間見てしまった。

全員イケメンだ!

黒崎家のみなさん、期待を裏切りませんね!

ダメだ、刺激が強すぎるよイケメン。

動揺を隠して、家の中に入る。


「「おじゃましまーす」」

四人分の声が聞こえて、リビングに案内して適当にソファに座ってもら…


「わぁ!!」

お母さんなんでリビングにあたしのパンツ干すの!?

カーテンラックに引っ掛かっている、洗濯物を干すやつをバッと取って大急ぎでキッチンのほうに持っていく。

み、見られたかな…


ちら、と四人を見ると一番最初に目があった金髪さんに気まずそうに目を逸らされた。

うわぁぁあん。
絶対見られた、お嫁にいけない…。

「ど、どうぞお好きな所に座ってください…」

ちょっとテンション下げめでキッチンにカバンを置いて、紅茶を準備する。