「ところでそれ、なんの意味があるの?」
あたしは話を変えて、来が置いた瓶を指差した。
「あぁ…。オレ、バンパイアの血筋受け継ぎすぎて、定期的にこうやって摂らないと貧血になる」
「…血が少ないってこと?」
「まぁ。そこらへんの人の血吸うわけにはいかないし」
来は瓶を再びポケットにしまって、ふぁ、と軽く欠伸をした。
「ていうか、授業は?」
寝ぼけた目であたしを見る来。
「あれ…、なんかさっきチャイムなったような」
「オレいきなりサボるのやなんだけど…」
「早く帰ろ!」
あたしたちは急いで教室に戻ったものの、とっくに一時間目は始まっていた。
来を言い訳に、なんとか説教を免れたけどね!


