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私はいつもの道をはずれ、人通りのない裏道を歩いた。

中学生のときは良くした近道探し。

いかに学校に速く行けるか、速く行ければずっと寝てられる、そう思って始めたことだった。

高校生になった今。

それは自分のためでもあり、友だちのためにもなっていた。

面白い道を見つけたらみんなでその道で帰ろう。

木野はこういうの好きそうだな。

知らない道をどんどんと進む。

近道探しをしていて迷子になったことは一度もない。

現代にはケータイという便利なものはあるし、何と言っても歩いていればいつもの道に出たからだ。

でも、今日はそうはいかなかった。

「あれ…ここって…さっきも通った…」

私はケータイを取り出しGPS機能で自分の位置を確認する。

そのとき。

画面が消えた。

「…えっ?」

電池が切れたのだ。

「うそでしょ?…マジかー…」

ちょっと焦ってきた。

いつかは辿り着くだろうけど…

私は感覚を頼りに歩き出そうとしたときだった。

「道迷ったの?教えよっか?」

私の後ろにはジーパンに黒いTシャツを着た男の人がいた。