『…はっ、相変わらずその人を見下したような態度なんだな!』 急にやってきて、視界に入り込んできたそいつ。 興味もない騒がしいだけの雑音に、腰をあげた。 ここに入ってからはなかったが、総長に成り立ての頃はこんな事は頻繁にあったので、慣れている。 『まさか、こんなとこで会えるとはな。“あの”梶木鷹巳が、落ちぶれたもんだぜっ』 ばかばかしい。 足を止めず、歩き続けた。