それはなんてことのない日の、夜中だった。


その日は夕方から雨が降っていて、予想していた暴走も途中で切り上げになった。




物足りなさに、倉庫の隅の方で煙草をふかしていた時だった。




いつものようにマサはやってきて、横に座った。



そして、自分のタバコを吸い始める。





今日はいつもに増し、更に無言で、沈黙を守っていた。



少し気味悪くも思ったが、気にせず煙草を吸い続けた。




……5本目が終わる頃だった。