…こんな状況だからなのか、夢物語みたいなことを考えてしまった自分に、ハッと渇いた笑いが出た。 頭が、汚染されていってるのかもしれない。 こんな退屈なとこ、もう勘弁だな……。 『なぁ、』 無視しても、めげずにまた話しかけてくる男。 いい加減、無視するのにも疲れた。 『…なんだよ』 『うわっ喋った!!』 てめぇが話しかけてきたんだろうが。 チッ、舌打ちをした。