死にたい、とは思わなかった。でも、生きたい、とも思わなかった。 どうでもいい、それが私の心に一番スッと入ってくる言葉だった。 クラスメイトが、千夏が楽しく過ごしてるのを横目で見ながら、一人で本を読んでいる。 別に一人でいい、寂しくなんてない。 そう心に言い聞かせて。 一人でいるのが多くなると、私はよく裏庭に来ていた。 昔、ここで千夏やなっちゃんと遊んだなぁって思い返す。 心が痛くなることもあるけど、それよりもあぁ、あのときに戻りたい、そう思っていた。