スッと横を通って、階段を上り、自分の部屋へ向かう。


「うわぁ、うぅ、うぇ……」

もう、なっちゃんはいないんだね。

もう、なっちゃんと笑い会えないんだね。

もう、なっちゃんとしゃべれないんだね。

もう、なっちゃんとーーー

思い出す度に辛くなるなっちゃんとの思い出。

小さいときは、なっちゃんのことがとてつもなく大好きで。
なっちゃんのお母さんに嫉妬しちゃうくらい好きだった。

なのに。何でこんなことになっちゃったんだろう。

何で心が汚れちゃったんだろう。