「な、にもしらない、くせに。勝手なこと言わないでよっ!!
それにっ!あなたが、助けなければ、私は、死ねたのにっー!!!」
でも、だからって私の心は溶けない。
もう、嫌なの。全てが…。
「そうか、ごめんな。…お前、名前は?」
答えたくないけど、一応……
「………早川 希美。」
「俺は、相田 優斗。よろしくな、早川。………絶対、死ぬなよ。」
相田くん、私には辛いの。
死ぬことしか選択肢がないの。
「私はっ!………何でもない…」
この言葉を言ったらまたおかしくなりそうだから。
そして、屋上の扉へ向かって早足で歩き出す。

