「おはよ!」

彼女のその一言で私の中の空気が変わった。
さっきまで、笑顔でいたのが嘘のように、心がどす黒い感情でうまる。

「おはよ。」

そんな気持ちを隠すようにして、素っ気なくでも、ぎこちない笑顔をプラスして返す。


彼女の名前は、折原 夏実。
私の……大嫌いな親友だ。