いつのまにか、涙がポタポタ落ちてくる。


不審に思った千夏が話しかけてくれる。

「どうしたの!?……何かあった?」

千夏、辛いんだ。悲しいんだ。
どうしようもないんだよ。


「う、ぅ……ち、なつ、も、ぅ、やだよ…」

私は初めて心のうちを誰かに打ち明けられた。

なっちゃんのことが嫌いだったこと。
この雑誌のこと。
それから……心のモヤモヤのこと。

千夏は涙を流しながら聞いてくれた。