家に帰っても、彼女の事ばかりを考えていた。
まだろくに話したこともないのに、彼女の闇を知りたくなった、救いたくなった。
あれから、毎日、彼女―――早川を探しているけれど、クラスは知らないし、どこの学年かも知らない。
早川が、わからない。
何にも考えずに、歩いていた。
前を見ず、下ばかり向いてうつむいて、まるで、前の俺みたいだ。
ふと気がつくと、裏庭に来ていた。
噂では、草がボーボーだったけれど、多少ははえているが、思ったよりは、きれいで少しビックリした。
裏庭にある古ぼけたベンチに腰をかけようと、歩き始めたその時ー―ー

