「ゆ、とくんは、いや、になっちゃ、た、かな。」
思わず声を漏らす。
しかし、その声は途切れ途切れで、泣いてるんだ、そう思った。
優斗くん、突然いなくなってごめんね。
優斗くん、裏切っちゃってごめんね。
「ゆう、とくん、ごめん、ね。ごめ、なさいっ。」
謝ることばっかだよ。
でも、優しい君はそんな言葉望んでないと思うから…。
「でもっ、ありが、とう。」
好きだよ。今も、これからも。
もう、会うことはないだろう。
だけど、想うことだけは、許してください。
「っ!……希美っ!!」
また、あのときみたいだね。
やっぱり、迷惑かけてもいいかな。
なっちゃんの死を受け止めよう。
全部君のお陰だね、優斗くん。

