放課後。 居場所のない私はいつも暇人だ。 決意をしてから1度も行かなかった裏庭。 もう、優斗くんは、いないよね。 3週間もたったんだもんね。 そう自己完結をして、裏庭へ向かう。 裏庭を念のためそっと覗いてみると、優斗くんは、思っていた通りいなかった。 「はぁ。」 思っていた通り、なのに。 心が痛い。 鼻がツゥンとして、涙がこぼれそうになったから、ベンチに座って、こぼれないよう必死に耐える。