キミとの帰り道



だっ、だって、こんな狭いところで、さっきから自然と何度も速水くんと肩がぶつかって……ちっ、近いんだもん!


そのたびに私、ドキドキが止まらないんだもん!


「もっとこっち来いよ、綾瀬!濡れんだろ」


──ぐいっ!


私は速水くんに腕を掴まれ、半ば強引に速水くんのほうへと引き寄せられた。


きゃ〜〜〜!


私と速水くんの距離が、更に縮まる。