お父さんとお母さん、どちらかが仕事を休むと言ってくれたけど。
あたしは1人でも大丈夫、と断った。
1人家の中で、ぼっとし、何もしなかった。
『ピーンポーン』
静かな家の中に鳴り響くインターフォン。
あたしは重い体を起こし、機械越しに話しかける。
「はい」
『突然すみません。
俺、マナの彼氏の――』
「……カケル?」
『マナ?
大丈夫か?マナ。
心配で様子見に来ちゃったよ』
カケル…。
カケルの優しさに涙を流しながら、あたしはカケルを家へ招き入れた。
「マナ…大丈夫か?
思う存分泣いて良いからな。
涙は我慢するものじゃない」
カケルが優しく抱きしめてくれる。
あたしは子どものようにカケルの胸で泣きじゃくった。


