俺は真夜中、話があると声をかけ、呼び出し、殺害した。
最低な両親だったけど、俺をこの顔に生んでくれたことは感謝した。
少し声をかけ優しくするだけで、女は簡単についてきた。
殺すのに、躊躇いも、時間もなかった。
だからと言って、全員殺したわけではない。
最初に俺は問う。
瀬戸内 愛(せとうち・まな)を覚えているかと尋ねる。
覚えていると答えたら、どう思うか聞いた。
それで嫌いだと返ってきたら、殺した。
中にはいじめたことを後悔し、涙ぐんだ奴もいた。
ソイツらは、逃がしてやった。
俺と出会ったことを、誰にも言わない約束をして。
ナイフを持つ俺のことを警察や他人へ言ったアホはいなかった。
そりゃそうだろう。
いじめは立派な犯罪だ。
それを世間にバラされ、困るのはそっちだ。
お嬢様校なだけあって、
高校は全員進学校と呼ばれる場所に進学していた。
現に俺とマナ、そして主犯の須王江里が進学した高校も、並の努力じゃ入れない。
過去の罪をバラされたら、奴らもただでは済まないだろう。
殆どの学校が、世間からの見方を気にしている。
過去に犯罪行為をしていたことがバレたら、停学、もしくは退学は免れない。
少し脅しただけで、ソイツらは簡単に言うことを聞いてくれた。
後々世間を気にするようになるのなら。
最初からいじめなんてしなければ良かっただろうが。
イライラばかりが、募った。


