俺は密かに、主犯の須王江里とその仲間たちを調べ始めた。
情報は、簡単に集まった。
ずっと連絡先だけ持っていた、両親の知り合いに情報屋がいたんだ。
ソイツに頼めば、情報は簡単に俺の手元にやってきた。
『ぼっちゃん、良いんスか?』
『……ぼっちゃん?』
『ぼっちゃんスよ。
何度もぼっちゃんのご両親には助けてもらいました。
素晴らしいご両親でしたよ。
我々のような身寄りのないホームレスに、たんまりと金をくれ、家まで与えてくださった。
ご両親のいない今、ぼっちゃんの役に立つのは、おれたちの恩返しスよ』
情報屋を先頭にした元ホームレス集団は、俺を見て笑った。
俺は個人情報が書かれた紙束を握りしめ、ふっと笑ってやった。
『その金が、俺が体を売ったことでもらった金でも、お前らはゲス共を尊敬し、崇めるのか』
『……え』
『お前ら知らなかったのか。
お前らが尊敬しているゲス共は、俺の体を欲求不満な女に売っていたんだよ。
それで多くの金を貰って生活していたんだよ。
お前らはその生活の延長戦だな。
金持ち生活に飽きたとか言いながら、俺を縛り付け、売るのを止めなかったんだからな』
『今まで信じてきて馬鹿な奴ら』と漏らし立ち去ると、
元ホームレス集団とはそれ以降連絡が取れなくなった。
別に構わない。
マナを救うことが出来れば。


