おじさんは、マナを救えなかった、と泣いた。
気が付かなかった、と自分を責めた。
俺はおじさんに頼み、マナのクラスメイトの名簿を見せてもらった。
それに書かれていた、多くの女子の名前。
俺は1人1人、スマホのメモに名前をうち込んだ。
――――――
須王江里
すおう・えり
――――――
彼女が主犯だと、知った。
『わたしはね、カケルくん。
許せないのだよ、この子たちのことが。
もし警察でなければ、復讐したかった』
おじさんは、正義感に溢れた人だった。
だから、殺人は犯せない。
だけど、娘を殺した奴らは許せない。
憎しみに染まった表情で、おじさんはギリッと歯を鳴らした。
『……俺で良ければ、代行しましょうか』
後悔なんて、なかった。
あの笑顔を壊した奴ら、許せなかった。
『……申し訳ない、カケルくん』
『おじさんにも恩はあります。
俺が生きているのは、おじさんのお蔭です。
おじさん一家には、本当に助かっています。
いつかこのご恩を返せたら…そう願っていましたから』
おじさんは、泣きながら俺に復讐の代行を依頼した。


