俺はその事実を――マナのお父さんから聞いた。
お母さんとはこの間初めて出会ったけど。
お父さんとは前から知り合いだった。
マナの父親は刑事をしていて。
俺が関わった事件を担当していて、
プライベートのことも色々世話してくれているほど仲良くなっていた。
俺はたまに、マナのお父さんと食事に出掛ける。
そこでマナが大好きなおじさんは、会う度に、マナの自慢をしていた。
おじさんの携帯電話に収められたマナの可愛い写真に、俺は一目惚れした。
だけどある日の食事の際、おじさんは急に泣きだした。
俺は突然のことに慌て、何があったのか理由を聞いた。
俺が今生きていけるのは、おじさんのお蔭。
おじさんがいなければ、俺はここにいない。
そう言っても過言ではないほど、おじさんは俺の恩人だった。
おじさんは泣きながら、話してくれた。
マナが、いじめに合っていることを。
おじさんはマナに内緒で撮ったと言う、写真を見せてもらった。
大きな束になっている写真に収められているのは、
ボロボロになったマナの私物。
マナ自身は写っていなかったけど、俺は酷い怒りを感じた。
おじさんに見せてもらった、マナの笑顔の写真。
あの笑顔が壊されていると、言われなくてもわかった。


