☆カケルside☆
俺の腕の中で、眠るマナ。
俺はそっと、抱きしめた。
疲れて、眠ってしまったマナ。
泣いたのもあるんだろうけど…。
1番の原因は、精神的にヤられたからだろう。
ごめん、ごめんな。マナ。
お前のこと、愛しているのに。
「どうして…こんな歪んでいるんだ、俺は」
マナの傍にいると、痛感してしまう。
俺もマナのように、普通に愛せる人間になりたかったと。
殺人なんて愚かな真似、しないで純粋に、愛したかった。
「…………」
マナの耳にささるイヤホンを、抜き取る。
そして、自分の耳に、マナのぬくもりの残るイヤホンをさす。
何度も聞いて、
心の中で芽生えた憎しみを育てた。
その憎しみはいつしか爆発し、復讐へと発展した。
歪んだ俺の愛と燃え盛る復讐心は、
――ついに殺人へと変化したのだ。


