「カケル……?」
「……ごめん」
「え?」
「俺もう、マナに嘘つきたくねぇ」
カケルは肩に掛けていた鞄を、膝の上に置いた。
そして、ごそごそと漁り出す。
「嘘つきたくねぇって……何が?」
「……マナ。
これだけは、信じてほしい」
「え?……―――」
ふっと当たる、柔らかいモノ。
何度も感じた、優しく甘い感触。
別れ際何度もした、キス。
「っ」
変わっていない。
キスする時、軽くあたしの唇を甘噛みするカケルの癖。
初めの方は血が出たけど、痛くなくて、むしろ嬉しくて。
カケルに愛されたって実感出来て。
快感、だった。


