「どうしてわかったの?
あたしがたっぷりイチゴの生クリーム食べるって」
「は?
忘れたのかよマナ」
「忘れた…?……ああ!」
カケルの言葉に、思い出す。
「ここ、以前放課後デートで来たよね?」
「ああ。
その時マナ、即決でこのクレープに決めてただろ」
「やだっ、懐かしい!
カケルもその時同じのだったよねー?
そういえばカケル、あの時初めてクレープ食べたんだよね?」
「クレープなんて、あんな糖分の塊、食べようなんて思わなかったからな」
「美味い!って食べているカケル、凄く可愛かったぁ」
「はあ!?
男に気軽に可愛い言うんじゃねぇよ!」
思い出し思わず笑みが漏れるあたし。
カケルは弾けたような笑顔を見せながら、人差し指であたしの額をつっついた。
「地味に痛いんだけどー!」
「可愛いって言った罰だ」
「えー?
可愛いって褒め言葉だよ?
素直にありがとうって受け取れば良いのに」
「俺にとって可愛いは褒め言葉じゃねぇんだよ」
クレープを食べ進めながら、思い出話に花を咲かせる。
時間が経つのは、あっという間だった。


