カケルの恐ろしい、この世のモノとは思えない表情に、
男子は気づかず話を進めた。
「最近怖いよな、物騒な事件ばっかりで。
警察は何しているんだかねー?」
「……さあな」
「マナちゃんも気を付けろよ?
それじゃオレ部活だから、まったなー!
末永く仲良くしろよ、おふたりさん!!」
連続女子学生殺人事件の犯人とこれから一緒になることを知らない男子は、
元気良く駆けて行った。
「……馬鹿な奴。
俺の前で言うことじゃねぇだろ」
ハッと、カケルは鼻で笑う。
人を、馬鹿にしたような笑顔で。
…世の中で言う、ゲス顔とはこういうものなのだろう。
「んでマナ、話って何?」
「…ここじゃ出来ない」
「じゃ、どこか行くか。
久しぶりに放課後デート、するか?
ま…あの頃とは違うけど……な?
マナは俺のこと、知ってしまったもんな?」
最後の、出会いかもしれない。
80%以上の確率で、あたしは殺される。
死へのカウントダウンは、
―――始まったばかり。


