「カケルッ!」
ある日の放課後。
話しかける決心がついた。
イヤホンをつけ、帰ろうとしていたカケルは、振り向いた。
「……久しぶり、マナ」
あたしを見て、カケルは笑う。
その笑顔が本物か嘘か、あたしは見抜けない。
「話があるの、良いかな」
「……良いよ」
「よーっカケル!
良かったなお前、マナちゃんと寄りを戻せて」
クラスメイトで、元気なキャラとなっている1人の男子が、
カケルの肩を元気良く叩いた。
カケルはイヤホンを外し、乱暴にズボンのポケットに仕舞い、
鬱陶しそうに肩に置かれた手を叩いた。
「関係ねぇだろ」


