「かけ、る?」
「帰れよ」
「は?」
「帰れって言ってんだよ」
シッシッと手を上下に揺らすカケル。
あたしはその場に、固まった。
「二度と来るんじゃねぇ、馬鹿が」
「カケルっ……」
「うぜぇ。
帰れって言ってんだろ、アホ」
あたしは、タッと駆け出し、家を飛び出した。
そして見知らぬ街、がむしゃらに走った。
どこへ向かおうが、関係ない。
「うあっ…ああっ……うあああんっ!」
泣きながら、走った。
後先考えず、未来も考えず。
エリを殺した。
それは許せない。
エリは大事な親友だったのだから。
でも、
カケルのことは、大好き。
――親友を殺した彼氏を好きになるのは、
あり、ですか?
なし、ですか?


