「マナ?」
「あっ…あっ……」
「もしかしてわからない?」
「……え」
「連続通り魔事件――連続女子学生殺人事件の犯人」
「うっ…あっ……」
「うあうあ言っていないで答えてよ」
クスッと笑い声を漏らすカケル。
その姿は、あたしの知る、自慢の彼氏・カケルで。
成績優秀で、スポーツも得意で、イケメンで、優しくて、気配りの出来る、自慢の彼氏。
茶色い髪を可愛いって言ってくれた、皆の人気者。
だけどカケルは、カケルじゃない。
あたしの知る、カケルじゃない。
「俺だよ?
俺が皆を殺したの。
勿論(もちろん)、エリちゃんもね。
さぁ次は、マナの番だよ?」
にっこり、優しい笑顔。
あたしの首に伸びる、手。
首に当たる瞬間、我に返った。


