「マーナ?」 「ひぅっ!?」 「早く返してくれない? そうすれば、何もしないよ」 返せば、何もしない。 裏を返せば…返さなければ、何かする。 何かって…何? 「……マナ」 「……か、カケル……」 「何?」 完璧すぎる笑顔を崩さず、普通に受け応えをするカケル。 いつもだったらあたしも普通に話していたのに。 カケルの存在が、怖い。 「あの女の子たち…誰?」 プレーヤーを握る手も、握らない手も、震える。 爪が食い込むほど強く、あたしは手を握った。