「紗南……。成美はさ。昔から、なんていうか……男好き?っていうか……男の子と話したがる性格だからさ、別に好きとかそういう感情はないと思うんだ。」


詩織がフォローをする。



「…詩織?もー、何言ってんの?私が龍輝のこと好きみたいに言わないでよー。」



自分で言っといて、後悔した…。


だって………


「なんの話?
俺らはさ………友達以上恋人未満?っていう関係だもんな!」


途中から話に入ってきた龍輝がこんなこというんだもん。
今のは聞いて欲しくなかったんだけどな……。


誰かに見られている感じがして、視線が感じる方向を辿ってみると………



成美と目が合い、


少し笑っていて、ゾクッとした。